よくある時計の故障症状


落としてしまった時の衝撃や長い年月による劣化等、故障の原因は時計によって本当にさまざまです。

時計の歯車とピンセット

 

よくご相談をいただく時計の症状

お持ちの時計には、どのような症状がありますか?
一番よくご相談をいただくのは、時計が止まってしまった、もしくは誤差が大きいという内容です。

ただこのように2つの問題のように見えることでも、実はいくつかの問題が関わりあって、その症状を起こしていることがあります。
時計の故障は例えるなら、人の病気にとても良く似ています。

単に止まってしまった場合でも、部品が破損してしまっていたり、油が切れていたり汚れが積もっていたり、錆が出てしまっていたり。
良く見ると、それらが複雑に関係しあって止まりの原因になっていることもあります。

 
 

故障原因や入手された経緯によっても状態は大きく違います

その時計はいつから動いていない、問題が出たのでしょうか?
当店にご相談いただく時計や症状を例に挙げると、よくあるのは下記のような理由です。
それぞれのケースによって、どのような修理になるのか、費用的なことも交えてご案内をさせていただいています。

どのような時計でも、以前にオーバーホールを済まされている、もしくはまったく手が入れられていないという状況でも大きく変わります。
以前のオーバーホール歴が不明であったり、入手元や販売者がオークション等の不明確なものは、それこそ数十年、まったくメンテナンスがされていないこともあり、かなりしっかりと手を入れてあげなければいけないことがあります。

 
 

1日の誤差が大きい

今まで使っていただいていた時計で、だんだんと誤差が広がってきた場合は、できるだけ早くご相談ください。
ある程度の許容できる範囲の誤差で、毎日同じ一定の誤差が出る場合はかまいませんが、置いたままの状態で誤差が広がっている・身に着けていて明らかに誤差が広がっている場合は要チェックです。

このような場合は、オーバーホールを受ける時期が近付いている・磁気を帯びてしまった・内部に汚れや錆などが出ていることなどが考えられます。
以前にオーバーホールを受けられていて、今まで問題無くご利用いただけている場合は、部品自体に大きな問題が出ている可能性は少ないかもしれません。
料金としても、オーバーホールの基本料金で済むことがほとんどです。

 

少しの誤差は必ずあります

アンティーク時計では、時計にもよりますが1日に5分程度の誤差が出るものはあります。
また若干の誤差が出ることは、どうしても仕方のないことです。

時計の作られた年代や状態にもよりますが、時計を身に着ける・携行することで、時計に角度が付いたり振動が与えられることで、ある程度の誤差がでることがあります。
当店ではアンティーク時計の誤差を無くすことはできませんので、当店にご依頼をいただく際に誤差が無い仕上がりをお求めになるお客様は、当店では対応いたしかねますので他のお店にご相談ください。

 
 

時計が止まることがある

時計が止まる理由は様々ですが、時計のオーバーホールが必要になっている・噛み合わせ・磁気帯びなど、様々な理由が考えられます。
もし3年以内にオーバーホールを受けられている時計であって、その後調子の良かった時計であれば、調整やオーバーホールのみの軽度な対応で済む可能性が高いと考えられます。
アンティーク時計であれば、部品の摩耗や噛み合わせなど、機械の構造上の理由で止まってしまうこともあります。

 
 

普通に使っていて動かなくなった

一番問題が無いと思われるのは、動いていたけれども急に動かなくなったというもの。
今まで順調に動いていたものですので、基本的には部品には大きな問題がないと考えられます。
そのため部分的な矯正やオーバーホールという工程を行えば、また元気に動いてくれる可能性が高いと言えます。
料金も基本料金だけで済む場合が多い例です。

 
 

落としてしまったなど理由があって動かなくなった

内部に部品の破損などが考えられるもので、場合によっては部品の交換が必要になると考えられます。
ただ部品の矯正だけで済むケースも多く、オーバーホールの基本料金のみで済む場合もあります。

 
 

形見分けの時計など理由があって譲りうけられた時計

最近ご相談が多いケースで、形見分けでもらった時計なので動かしたいというものです。
例えば10年前までは動いてたことを知っているなど、動いていたことがわかっているものは動く可能性が格段に高くなります。
また以前お持ちだった方が、大切に仕舞われていて年月が経過してしまったという場合も、また動かしてあげることのできる可能性が高いものです。

形見分けの時計は、比較的修理ができる・直せる可能性の高いものです。
その理由は、使用されずに長い年月が経過してしまったために、その間は機械がまったく動かされておらず、油切れや潤滑油の固化や汚れ等が止まりの原因になっていることが多いためです。
若干の部品の矯正や、オーバーホールのみで済むことが多いため、比較的基本料金で済むことが多いものです。

 
 

動いていない状態で入手したもの

ご相談が多いケースですが、蚤の市やオークションなどで動いていないものを購入したというご相談です。
このような場合は、オーバーホール済みという記載で販売されているものであっても、問題を抱えたままの状態のものが多く、中には直せない部品の破損や、機械自体が偽物ということもよくあります。

時計の状態にもよりますが、状態が良く無い場合は料金が高くなるだけでなく、修理ができない可能性も高くなります。
「物理的に修理できないもの」が販売されているケースがあり、また直らないものを無理矢理一時的に動くようにしているものも非常に良く見られます。

安く手に入れられる反面、修理費用が高くなったり、修理ができない状態のものも多くなります。
動いていない状態で入手されたもの、もしくは届いてすぐに動かなくなったものについては、少し難しい対応が必要になることがあります。

 


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