修理をお断りする場合


できるだけご依頼をいただく時計は、修理をいたしますが、修理をお断りさせていただく場合もあります。

時計にはその時計ごとの限界があります

特に古い時計・アンティーク時計に、デジタル時計のような完全な正確さ・誤差が無い仕上がりを求めるお客様はお断りをさせていただきます。

どんなに作りの良い時計であっても、時計は作られた状態を100%だとすると、そのまま100%の状態を維持することはできません。
年数が経つごとに使用による摩耗や劣化などで90%になり80%になりと、必ず機械の状態は劣化します。

当店では、その時計ごとにできる限り誤差も縮め、より良い状態に仕上げますが、時計によって「できる範囲」は違います。
年代や機械・状態によってさまざまで、1日にほとんど誤差がない正確さで仕上げられる時計もあれば、2分・3分・5分・10分といったように、どうしても誤差が出てしまう時計もあります。

そのため現在のデジタル時計のように、誤差の無い状態に仕上げることはできません。
デジタル時計のような正確さを求めるお客様は、当店へのご依頼をお控えください。

販売を目的としたお客様の修理はいたしません

修理後の時計を「販売する目的」でご依頼いただくお客様の修理はお受けすることができません。
販売されたことが分かった場合、以降そのお客様からのご依頼はお断りさせていただくとともに、修理をさせていただいた時計の保証については無効とさせていただきます。

また販売業者様からの修理のご依頼は、当店のお客様だけでも本当にたくさんのご依頼をいただいているため、現在はお断りをさせていただいています。

保険会社など時計の所有者と利害関係のあるお客様はお断りします

時計の所有者と利害関係にある、第三者に当たるお客様からのお見積りのご依頼、修理についてはお断りをさせていただきます。
特に保険会社などで、保険会社が時計の保険を請け負っている関係で、破損した時計のお見積りや修理のご依頼をいただくことがありますが、このようなケースは全てお断りをさせていただきます。

時計の持ち主と、修理を依頼される側に利害関係があるため、必ずしも時計本来の持ち主のご希望に沿った修理ができないことがあるためです。
依頼されるお客様が所有者様ご本人でないために、所有者が「できる限りの修理」を望まれている状況にも関わらず、依頼者側では「できるだけ安くなる修理」を望まれることがあるため、本来サービスをお届けするお客様である所有者様のご希望と大きな隔たりが出ることがあり、本来させていただくべきサービスができない場合があります。

当店は、時計の所有者様のためにサービスをさせていただくという方針のため、このような利害関係のある第三者様からのご依頼は全てお断りをさせて頂いています。
また保険会社からのお見積りのみのご依頼についても、有料であってもすべてお断りをさせていただきます。

 


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