商館時計の修理について

修理をご検討の品は懐中時計ですね。
明治時代、当時の横浜や神戸の商館を通して販売されたもので、「商館時計」という名前の響きが良く、オークション等で安く取引されるため、入手される方がいらっしゃる懐中時計で、こちらに修理のご相談を頂くことの多い時計です。

主にケースの内側に、取り扱った商館の銘が刻印されているため、それで判別がつき、文字盤に商館名が入っているものもあります。
違う商館の名前であっても、時計の作りとしては似通っていて、シンプルな作りの裏蓋側がガラス張りになっているようなものが多くなっています。

商館時計の修理・オーバーホールもさせて頂いていますが、当時の時計の「質」という点で少し問題が見られるものが多い種類になります。

どのような症状がありますか?

商館時計で良くあるご相談は、時計自体が止まっている、入手した当初から動いていない等、あまり良い内容ではないことが多いものです。
入手経緯や入手当時に動いていたかなどもお伝え頂けると参考になります。

どこまで修理できますか?

商館時計は「製造メーカー」がわからないものがほとんどで、製作できない部品に問題があれば、修理不可という判断になる可能性もあります。

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商館時計の問題点

「商館時計」という名前に惹かれて購入される方が多いのですが、当時販売していた商館側、当時の国力、買う側、それぞれの思惑・問題があったものと推測しますが、商館時計に共通して言えることですが、修理をする側からみると、残念ながら、時計自体の質としてはあまり良くないものがほとんどを占めています。
作りとしても似通ったものが多いというのも、その典型で、年代が古いものになると、シリンダー式(世代の古い作り)で元々あまり精度が出せない、また機械自体も「時計メーカー」の機械ではなく、どこのメーカーが作ったものかわからないものがほとんどです。

対応の難しいものがあります

商館時計の修理についても、基本的には一般的な時計の修理・オーバーホールと同じ対応になります。
違う点があるのは、多くの商館時計に共通していますが、機械の質自体が良くないという点にあります。
そのため、状態によってはあまり精度が出せない、金額的にも高くなってしまう傾向にあります。
またもう1つ、時計メーカー製の時計と大きく違う点は、機械を製造したメーカーがわからないものが多く、製作できない部品が必要になった場合、メーカーが分かりませんので、代替部品の入手ができないため、修理ができないという結果になる可能性があります。

商館時計の中には、時計メーカー製の機械が使われていたものもあり、主に使われていたものとしては、シーマ・タバンやロンジン等ですが、このように機械メーカーが分かる時計の場合は、こちらでも機械のモデルや型番を調べることができますので、部品が必要な場合でも、部品の入手がしやすくなります。
また時計メーカー製の機械ということで、機械自体の質も良く、結果自体が良いとも言えます。

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修理のご依頼を頂く場合は

お問い合わせの際には、このようなことをお伝えください

どんな問題がありますか?

商館時計で良くご依頼があるのは、オークションで入手したものの動かない、もしくはすぐに止まってしまった等です。
現状の問題点や入手された経緯等をお伝え頂ければ、参考になることがあります。

他店様にご依頼をされたことがありますか?

古い時計の中でも、機械メーカーのわからない商館時計は、対応が少し難しい部類になります。
他のお店でご相談をされても、断られる可能性が高いため、ご相談をされたことがあっても、おそらく理由を教えてもらえずに返却されている可能性が高いかと思います。
もし具体的に問題点が伝えられていれば、ご連絡を頂けると参考になります。

外観的に欠損している部分もお伝え下さい

外観的な部分で、針が欠損している、特に商館時計に見られるものですが、宝石の入っているように見える針等、機械メーカー不明の場合は、交換する部品の入手が難しい場合があります。
風防やリューズ等については、リューズは同じものは難しい可能性がありますが、風防については問題のなく入手できる部分になります。

ご予算もお伝えください

基本的には、商館時計は機械自体の質や状態の問題で、料金も高くなりがちです。
前述しましたような、機械のメーカーがわからないもの、作りの良くないものは、仕上がりの精度もあまり出せない可能性があることをご了承頂いた上でお預かりをさせて頂くことになります。
こちらはご依頼が常時ある状態ですので、予想されるお見積り金額にご予算が足りない場合や、物理的に出せない精度をお求めになる場合は、お預かりすることはできません。

必ず写真もお送り頂きます

こちらにメールもしくはメールフォームでご相談頂いたのち、必ず時計のお写真を送って頂きます。
故障自体については、写真からわかるところはほとんど無いのですが、写真を頂くことで、時計についてより正確に把握しやすくなります。

商館時計の場合は、おおむね同じ作りですが、メーカー製の機械が使われている場合もあります。
外観からわかるところもありますので、事前にわかる点を確認させて頂くことで、お預かりをした際のご予算とお見積り金額があまり大きくかけ離れることが無いようにさせて頂いています。
またこちらとしても、限られた技術者と時間ですので、お見積りのみでご返却をさせて頂く形になると、手間と時間だけ取られてしまい、それが運営負担になることを避け、修理を頂くお客様の負担にならないようにさせて頂いています。

機械自体の写真は必要ではありません

すでに蓋を開いて、機械を見られている方は別ですが、蓋を開いて機械の写真は撮らないで下さい。
蓋を開ける際の問題や、繊細な部品の破損が起こる可能性がありますので、機械自体の写真は不要です。

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修理をしない選択肢もある

作りや素材の良くない商館時計の場合、元々の作り自体があまり良くありませんので、仕上がり時の精度があまり良くない、動作自体もあまり良くならないことがありますので、実用には少し不向きな面があります。
その時計自体に価値を感じられない、定期的なメンテナンス・オーバーホール費用を掛けたくない場合は特に、修理をしないことを検討して頂くのも良いかと思います。

ただし、機械のメーカーがわからないものは、将来的に修理できる可能性はさらに下がっていくことになります。
そのため、ここで修理をしておきたい、動かしてあげたいと思われる場合は、なるべく早めに修理をすることをお勧めします。
一度でも正しい形での修理をしておくと、部品が正しく動くことが確認できる、部品的な問題が解決されますので、錆びなどが出ない限りは、使う・使わないは別にして、再度整備の可能な状態で保管できることになります。

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